上司に「何かやることありますか?」と聞くのは、少し気が引けますよね。
上司が忙しそうだと聞きづらいし、「そんなことも自分で考えられないのか!」と怒られそうです。
できることなら、上司に迷惑をかけずに仕事をしたいですよね。
実は、上司に気を遣いすぎず、適切なタイミングで「何かやることありますか?」と聞く方法があります。
上司にとって気持ちの良いコミュニケーションになれば、うざいとは思われません。
そこで今回は、「何かやることありますか?」と聞いても上司にうざいと思われない聞き方を紹介します。
上司への気遣いを忘れなければ、あなたの質問は頼もしい印象を与えるでしょう。
- 「何かやることありますか?」はうざいと思われる理由がわかる
- 「何かやるありますか?」以外でうざいと思われない聞き方を知る
- 「何かありますか?」と聞く際に注意したいポイントを学ぶ
「何かやることありますか?」はうざいと思われる理由
上司に「何かやることありますか?」と尋ねることは、一見すると仕事に対する積極性を示しているように見えます。
しかし、実際には「うざい」と思われる場合があるのです。
なぜ上司に嫌われるのでしょうか?よくある理由を見ていきましょう。
- 具体性に欠ける
- 受身の姿勢に感じる
- 時間の無駄
- 準備不足の印象
- 依存心の現れ
具体性に欠ける
「何かやることありますか?」という質問は非常に漠然としており、上司にとって負担を感じさせます。
具体性に欠けるため、やる気がないように感じるからです。
たとえば、「◯◯の資料を作成しましょうか?」なら具体的ですが、「何かやることありますか?」だと、上司が考えなければいけません。
具体性に欠ける質問は、相手に丸投げしているような印象を与えるでしょう。
受身の姿勢に感じる
「何かやることありますか?」という質問は、受け身の姿勢に感じます。
自分から動こうという積極性ではなく、指示を待っているような印象を与えるからです。
上司は、自ら問題を解決しようとする姿勢を評価するため、受け身の姿勢はマイナス要素となるでしょう。
時間の無駄
「何かやることありますか?」と聞かれると、一瞬手が止まります。
あなたのために仕事を考えなければいけないため、時間の無駄だと感じる上司もいます。
特に、忙しくしている状況でこの質問をすると、うっとおしく思われても仕方ありません。
自分の都合で質問するのではなく、上司の状況を判断したうえで質問する必要があるでしょう。
準備不足の印象
「何かやることありますか?」という質問は、準備不足の印象を与えます。
なぜなら、他人に聞くということは、自分で調べてない証拠だからです。
上司は、部下が自発的に物事に取り組んでいる姿勢を期待することが多く、準備不足な質問は評価を下げる要因になります。
「〇〇について事前に調べましたが、次に何を優先すべきでしょうか?」のように、事前準備を示すと良いでしょう。
依存心の現れ
「何かやることありますか?」は、上司に頼りすぎている印象を与えます。
自分で判断せず、すべてを上司に確認する行動は、依存的な姿勢として受け取られかねません。
人に頼る姿勢は相手に負荷を与え、ストレスの要因にもなります。
何度も質問していると、そのうちうざいと思われるでしょう。
「何かやることありますか?」と聞く前にできる対処法
上司に「何かやることありますか?」と聞いて、めんどくさそうな態度を見せられることがあります。
そんなときにしつこく聞こうとすると、上司の機嫌を損ねるだけです。
ここからは、「何かやることありますか?」と聞く前にできる対処法をご紹介します。
- 少し時間を置いて聞く
- 自発的に仕事を探す
- 手短に要件だけ伝える
- 他の同僚の真似をする
- 与えられた仕事で成果を出す
少し時間を置いて聞く
上司に質問をする際、忙しいタイミングで聞くと、余計に負担を感じさせる場合があります。
上司の状況を見極め、少し時間を置いてから再度尋ねることで、スムーズなコミュニケーションが取れるようになるのです。
たとえば、上司が会議や他の業務に集中しているときは、終わるのを待ってから「今、お時間ありますか?」と伺うと、余裕をもって応対してもらえる可能性が高まります。
タイミングを見て質問することで、上司も安心して指示を出しやすくなるでしょう。
自発的に仕事を探す
業務内容が明確に決まっていない場合でも、自分から仕事を見つける姿勢が大切です。
自ら進んでやるべきタスクを見つけることで、上司にうざったく思われることはありません。
具体的には、未完了の報告書や、整理整頓が必要な書類がないかを確認したり、軽度な作業から進めると良いでしょう。
こうした自主的な行動により、周囲から信頼されるだけでなく、スキルも磨かれます。
手短に要件だけ伝える
上司に質問するときは、要件を簡潔にまとめることが大切です。
具体的かつ要点を抑えた質問をすれば、上司も応えやすくなり、効率的なコミュニケーションが可能となります。
例として、「次のミーティング資料を作成する際に、追加で必要な項目があれば教えていただけますか?」と聞くと、具体的な答えを得られやすいです。
質問が簡潔であればあるほど、上司も即答しやすくなるので、無駄なやりとりを避けられるでしょう。
他の同僚の真似をする
同じような業務に取り組んでいる同僚がいる場合、彼らの行動を参考にするのも一つの方法です。
他の人がどのように上司とコミュニケーションをとっているか観察することで、効果的な質問方法が学べます。
具体的には、よく質問する同僚がどのタイミングで話しかけているか、どんな表現を使っているかを参考にしてください。
周囲の行動から学ぶ姿勢を持つことで、自身の業務にも活かしやすくなります。
与えられた仕事で成果を出す
上司に「何かやることありますか?」と尋ねるよりも、まずは自分が担当しているタスクに集中し、成果を出すことが重要です。
与えられた仕事に対して質の高い結果を出すことで、自然と信頼が生まれ、上司からの評価も上がります。
仮に、細かいデータ分析が割り振られたならば、正確かつ迅速に成果を出すようにしてください。
こうした積み重ねが、上司から「信頼できる部下」という印象を持たれる要因となるでしょう。
「何かやることありますか?」以外の適切な聞き方
上司に「何かやることありますか?」と聞くと、漠然としすぎていて上司に負担をかけてしまうことがあります。
うざいと思われないためには、もっと具体的で積極的な表現に変えることが効果的です。
そこで、「何かやるありますか?」以外でうざいと思われない聞き方を紹介します。
- 「◯◯をしてもいいですか?」
- 「何かお手伝いできることはありますか?」
- 「次に取り組むべきことがあれば教えてください」
「◯◯をしてもいいですか?」
「◯◯をしてもいいですか?」という質問は、具体的な行動を提案しつつ、上司の許可を得るスタンスを取っています。
自分が何をすべきかを理解し、あとは確認だけという形を取ることで、上司の手を煩わせることはありません。
たとえば、「次の会議資料を作成してもいいですか?」といった具体的な行動を提案することで、上司も指示が出しやすくなります。
「何かお手伝いできることはありますか?」
「何かお手伝いできることはありますか?」という質問は、上位をサポートしたいという意思を感じさせます。
単純に「何かやることありますか?」と聞くよりも、相手に寄り添う姿勢を見せているからです。
具体的には、「お忙しいと思いますが、何かお手伝いできることがあれば教えてください」と伝えることで、上司も受け入れやすくなります。
上司が人手を欲している場合、仕事を任せてくれるでしょう。
「次に取り組むべきことがあれば教えてください」
「次に取り組むべきことがあれば教えてください」というフレーズは、上司に「今後の優先順位を確認したい」という意図を伝えるのに適しています。
この質問は、タスクの進行具合を気にかけ、次にどう動くべきかを考えていると思うからです。
たとえば、「現在のタスクが終わりそうなので、次に取り組むべきことを教えていただけますか?」と聞けば、自然な流れで仕事を進めやすくなります。
上司に負担を感じさせす、スムーズに次の仕事に取りかかれるでしょう。
「何かやることありますか?」と聞く際の注意点
上司に「何かありますか?」と聞く際には、ただ単に質問するだけでなく、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
質問が曖昧であったり、タイミングを誤ったりすると、上司に負担をかけてしまうからです。
具体的な内容を伝え、適切なタイミングを選びつつ、相手の状況に配慮することが大切だと言えるでしょう。
- 具体的な内容を含める
- タイミングを考える
- 自分の状況を説明する
- 無理なことは言わない
- 感謝の気持ちを伝える
具体的な内容を含める
「何かありますか?」と質問する際は、具体的な内容を含めるのがコツです。
具体的な内容を含めることで、上司が状況を把握しやすくなり、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
たとえば、「次の会議資料を作成してもよろしいでしょうか?」や「〇〇のプロジェクトで追加のサポートが必要かどうか確認したいです」というように、具体的に聞いてください。
具体的な内容を含めることで、上司も指示が出しやすくなります。
タイミングを考える
上司に質問するタイミングも非常に重要です。
他の業務に集中しているときに質問すると、ストレスを与えてしまう可能性があります。
たとえば、昼休みや業務が一段落したときなど、上司がリラックスしている時間を狙うと応えてくれやすいです。
上司が余裕のある時間を見計らって質問することで、より効果的なコミュニケーションが取れるでしょう。
自分の状況を説明する
上司に質問する際は、自分の状況をしっかりと説明することも大切です。
上司は部下が今どのような状況にあるのかを把握していない場合があるためです。
たとえば、「現在のタスクが完了し、次に何をすべきか確認したいです」と言うことで、上司も状況を理解しやすくなります。
あなたが今どのタスクに取り組んでいるのか、どこで手が空いたのかを伝えることで、次の仕事を指示してくれるでしょう。
無理なことは言わない
上司に質問する際は、無理な要求や負担になるようなことは避けるべきです。
特に上司が忙しくしている場合、難しそうなことを聞いてはいけません。
たとえば、「こちらで対応できることがあればお手伝いしたいです」と柔軟な提案をするのが効果的です。
自分が本当に対応できる範囲内での質問をすることで、信頼を損なわずに良好な関係を築けるでしょう。
感謝の気持ちを伝える
上司に指示を仰ぐ際は、感謝の気持ちを伝えるようにしてください。
上司に対して礼儀正しさを見せることで、迷惑に思う気持ちが軽減します。
たとえば、「いつも丁寧にご指導いただきありがとうございます」と一言添えると良いでしょう。
どんな小さなアドバイスを受けた場合でも、「ありがとうございます」や「助かりました」といった感謝の言葉を添えることで、信頼関係が深まるでしょう。
「何かやることありますか?」に関する疑問
「何かありますか?」という質問は、さまざまな場面で使われます。
しかし、状況次第で本当に聞いても良いのか迷う場面は多いです。
ここからは、「何かありますか?」と質問する前に考えたい、よくある疑問を紹介します。
- 「何かありますか?」と聞いて「ない」と言われたら?
- メールで「何かありますか?」と聞く場合はどうする?
- 派遣だと「何かありますか?」と聞かないほうが良い?
- 帰る前に「何かありますか?」と聞くのは残業になる?
- 「何かやることありますか」は敬語になるの?
「何かありますか?」と聞いて「ない」と言われたら?
「何かありますか?」と聞いて「ない」と返答される場合があります。
このように言われた場合、すぐ諦めるのではなく、次の行動を提示することが大切です。
たとえば、
「次の報告書を作成しておきます」
「玄関が汚れているので掃除します」
「お茶がないので買い出しに行ってきます」
など、簡単にできる仕事を提示してください。
やっても問題なければ「わかった」と言われるし、他にやることがある場合は、新しい仕事を指示してくれるでしょう。
メールで「何かありますか?」と聞く場合はどうする?
メールで「何かありますか?」と聞く場合、現在の状況を説明してください
単純に次の仕事を聞くだけだと、あなたが今何をしているかわからないからです。
たとえば、「現在、〇〇の件が完了しましたが、次に進めるべき業務がありましたら教えてください」といった形で、具体的な状況を伝えるのが適切です。
メールだと考える時間があるため、あなたの状況を考慮しつつ、次の仕事を指示してくれるでしょう。
派遣だと「何かありますか?」と聞かないほうが良い?
派遣社員として勤務する場合、「何かありますか?」と尋ねるタイミングや方法に悩むことがあるかもしれません。
派遣社員は業務内容が契約で定められているため、その範囲内での質問に留めるべきです。
もし質問する際は、「契約範囲内でお手伝いできることがあればお知らせください」と、契約内容を尊重した形で尋ねてください。
派遣社員の立場を踏まえた質問をすることで、周りからうざいと思われないでしょう。
帰る前に「何かありますか?」と聞くのは残業になる?
帰宅する前に「何かありますか?」と聞くと、残業になる可能性があります。
残業させたくない上司にとって、定時前に質問するのは良くありません。
上司に過度な負担をかけないよう、自分の終業時間を明確に伝えた上で質問することが大切です。
たとえば、「あと10分ほどで退社予定ですが、何か急ぎの対応が必要なことはありますか?」と聞くことで、残業を避けつつ、上司にも配慮した質問ができます。
簡単な作業が残っているのであれば、「◯◯をしてから帰っていいよ」と言ってくれるでしょう。
「何かやることありますか」は敬語になるの?
「何かやることありますか?」という表現は、敬語のように聞こえますが、正しい敬語ではありません。
より丁寧に表現するためには、「お手伝いできることはございますか?」や「何かご指示があれば教えていただけますか?」といった言い回しに変える必要があります。
ただし、現在のビジネスシーンでこのような表現をすることは少なく、回りくどい印象を与えやすいです。
よほど言葉遣いに厳しい職場でもない限り、過度にへりくだる必要はないでしょう。
「何かやることありますか?」と聞いて嫌な顔をされた体験談
筆者も新人の頃に、先輩に「何かやることありますか?」嫌な顔をされたことがあります。
先輩は忙しくしていたのですが、自分は暇だったので質問したのです。
すると、先輩は一瞬手を止めて、少し困ったような顔をしました。
そして、「今は特にないけど、自分で何か見つけてやってみて」と言われたのです。
その時は、何がいけなかったのか分からず、ただ指示を待つだけではダメなんだと感じました。
後で他の先輩に相談すると、「具体的に何を手伝えるかを提案するといいよ」とアドバイスをもらいました。
それ以来、「何かやることありますか?」ではなく、「この資料を整理してもいいですか?」や「次の会議の準備を手伝いましょうか?」といった、具体的な提案をするように心がけています。
あなたも「何かやることありますか?」と聞いて、上司や先輩の反応が悪いときは、次から聞き方を変えてみてください。
まとめ
「何かやることありますか?」という質問は、シンプルながらも、上司によっては「うざい」と感じる場合があります。
しかし、少し工夫するだけで、上司に好印象を与える質問の仕方が可能です。
たとえば、「◯◯をしてもいいですか?」や「何かお手伝いできることはありますか?」といった具体的な聞き方に変えるだけで、積極的な姿勢が伝わります。
また、質問するタイミングや自分の状況をしっかり説明することも大切です。
相手の忙しさを考慮しながら、配慮のあるコミュニケーションを心がけることで、上司に負担をかけることなく適切な質問ができるようになります。
「何かありますか?」という曖昧な質問よりも、具体的な提案や自分の意思を含んだ質問に切り替えることで、上司に信頼される存在になることができるでしょう。
ぜひ今回ご紹介したポイントを意識し、職場でのコミュニケーションを円滑にしていってください。