「施設警備は楽すぎ」は本当?実態と将来性を徹底解説

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施設警備の仕事が気になっても、どんな働き方になるのか心配ですよね。

長時間労働が続いたら体力的にきつくなってしまうし、低賃金や単調な業務に心配する気持ちわかります。

ネガティブな意見を見ると、やっぱり止めた方がいいのかな?と感じますよね。

しかし、施設警備の仕事を「やめとけ」という人もいれば、「楽すぎ」という人もいます。

施設警備の良い面と悪い面を知ることで、納得した職探しができるようになるでしょう。

今回の記事では、「施設警備のメリット・デメリット」について詳しく解説します。

施設警備の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
  • なぜ「施設警備はやめとけ」と言われるのか理由がわかる
  • 反対に「施設警備が楽すぎ」という言われる理由もわかる
  • 施設警備の仕事が向いてる人の特徴を知る

施設警備の仕事内容

施設警備の仕事風景

施設警備の仕事は、建物や施設の安全を守るためにさまざまな業務を行うことが求められます。

具体的には、出入口での監視、訪問者の確認、巡回警備、防犯カメラの監視、非常時の対応などが含まれます。

施設の種類によっても業務内容が異なるため、柔軟な対応力が求められる仕事です。

警備員は施設内外の安全を保つために、常に状況を確認し、異常があれば迅速に対処しなければいけません。

緊急時には迅速な対応が必要となり、関係者や警察、消防との連携も重要な役割の一つです。

例として、商業施設の警備では、開店前の安全確認や閉店後の巡回、営業時間中の防犯カメラの監視、トラブル発生時の迅速な対応が含まれます。

オフィスビルや病院の場合、出入口での入退館者の管理や巡回業務が中心となり、それぞれの施設に応じた特別な対応が求められることが多いです。

施設警備は業務内容が多岐にわたるため、誰でもできるわけではありません。

施設の安全を守るためには、警備員としての責任感を持ち、日々の業務に真摯に取り組まなければいけないでしょう。

施設警備は「やめとけ」と言われる理由

施設警備で疲れた警備員

施設警備はネット上で、「やめとけ」と言われることが多い職業です。

労働条件や職場環境の問題により、反対する人が多くなります。

ここからは、なぜ施設警備の仕事が否定されやすいのかについて解説します。

  • 長時間労働
  • 低賃金
  • 単調な業務
  • 人間関係が薄い
  • 常に緊張感が必要

長時間労働

施設警備は長時間労働になりやすいです。

夜間勤務が含まれる場合、身体的な負担が大きくなります。

たとえば、24時間シフト体制の施設では、12時間以上の勤務も珍しくありません。

長時間労働で十分な休息を取るのが難しく、生活リズムが乱れることもしばしばあります。

夜勤と日勤が交互にある場合、体調管理が非常に難しくなるでしょう。

低賃金

施設警備の仕事は、一般的に低賃金であることが多く、辞める理由としてよく挙げられます。

平均年収は354万円、時給でも1000~1200円となり、他の職種に比べて低いです。

参考:施設警備の仕事の平均年収は354万円/平均時給は1,057円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス

たとえば、深夜勤務や休日出勤など、厳しい条件の勤務をしても、必ずしも十分な手当がつくとは限りません。

低賃金だとモチベーションが低下するため、辞めたくなる場合もあるでしょう。

単調な業務

施設警備は仕事の性質上、同じルーチンを繰り返すことが多く、単調に感じやすいです。

毎日同じ作業の繰り返しで、マンネリ化してしまいます。

例として、施設内の定期巡回や監視カメラのチェックなど、日々の業務内容に大きな変化がないことが多いです。

これが長期間続くと、仕事に対する飽きを感じやすくなるため、退職を考える人も増えます。

人間関係が薄い

一人で行う業務が多いため、職場での人間関係が薄くなりがちです。

ほとんど誰とも話さない日も珍しくないため、コミュニケーションがありません。

具体的には、夜間の警備では同僚との接点が少なく、孤独感を感じることも多いです。

コミュニケーションが苦手な人には合うかもしれませんが、人付き合いを重視する人にとってストレスの要因になるでしょう。

常に緊張感が必要

施設警備の仕事をしている間は、常に緊張感を持って業務にあたる必要があります。

不測の事態やトラブルが発生した場合、迅速かつ冷静な対応が求められるからです。

たとえば、緊急事態に対応する際、判断を誤ると大きな問題に発展するリスクがあります。

このようなプレッシャーが日常的にかかるため、精神的なストレスが蓄積されやすい環境と言えるでしょう。

施設警備が「楽すぎ」だと言われる理由

楽に施設警備をする男性

施設警備の仕事は、時に「楽すぎる」と言われることがあります。

「やめとけ」と否定される声がある一方で、楽だと言われるのは不思議ですよね。

ここからは、施設警備が「楽すぎ」だと言われる理由についてご紹介します。

  • 作業時間が短い
  • 覚えることが少ない
  • 体力的な負担が少ない
  • 自由な時間が多い
  • 人付き合いをあまりしない

作業時間が短い

施設警備の一部の業務では、作業時間が短いです。

あまり仕事をしないことで、「楽すぎる」と感じてもおかしくありません。

たとえば、施設の出入り口の監視や巡回業務において、待機時間が長く実際の業務時間が少ない場合があります。

小さな施設だと体力を大きく消耗することはないため、楽に勤務を終えることができるでしょう。

覚えることが少ない

施設警備の業務内容は比較的シンプルで、覚えることが少ないです。

単純作業が中心であり、特別な知識や資格を必要としません

具体的には、基本的な監視業務や巡回ルートの記憶ができれば十分な場合が多いです。

複雑な知識やスキルを習得する必要がなく、入職後の研修期間も短く済むでしょう。

体力的な負担が少ない

施設警備の仕事は、体力的な負担が少ないです。

仕事で重いものを持ったり、走り回る必要性がないからです。

例として、警備員が行う業務は、デスクワークや簡単な巡回が中心であるため、重労働はありません。

オフィスビルや小規模施設の警備では、激しい動きや持久力が求められる場面が少ないため、体力に自信がない人でも働きやすいでしょう。

自由な時間が多い

施設警備の仕事だと、自由な時間が比較的多くなります。

長時間労働であっても、ずっと監視し続ける必要はないからです。

たとえば、巡回の合間や監視業務中に、休める時間帯もあります。

待機時間を自己研鑽やリラックスのために活用できるため、他の仕事に比べて自由だと感じられるでしょう。

人付き合いをあまりしない

施設警備の仕事では、同僚や顧客との接触が少ないです。

なぜなら、必要最低限以外の会話をする機会がないからです。

警備中に質問を受けることはありますが、接客する必要はありません。

他人と必要以上にコミュニケーションを取りたくない人にとって、魅力的な仕事だと言えるでしょう。

施設警備に向いている人の特徴

施設警備に向いている人

施設警備の仕事は誰でもできると思われがちですが、実際には特定の資質や能力が求められます。

施設警備員として活躍するためには、以下のような特徴を持つ人が向いていると言えるでしょう。

  • 責任感が強い
  • 注意力がある
  • 柔軟性がある
  • 一定の体力がある
  • 他人との会話を苦にしない

責任感が強い

施設警備には、強い責任感が求められます。

施設の安全を守る必要があり、一つのミスが大きな問題につながる可能性があるからです。

たとえば、緊急事態に備え、常に準備を怠らない姿勢や、トラブル発生時に迅速かつ冷静に対処する覚悟が必要になります。

こうした責任感が強い人は、信頼される警備員として評価されるでしょう。

注意力がある

警備業務では、細かい変化を見逃さない注意力が必要です。

具体的には、監視カメラの映像や巡回時の異変にすぐ気づく能力が求められます。

些細な状況の変化や不審な人物の動向を見逃さないように、集中力を保たなければいけません。

トラブルを未然に防ぐためには、注意力がある人が向いていると言えるでしょう。

柔軟性がある

業務の中で発生する、さまざまな状況に対応する柔軟性が求められます。

急な業務の変更や不測の事態が発生した場合にも、冷静に対応し、迅速に行動を切り替えることが必要です。

また、施設の規模や特性に応じて対応を変える必要があるため、環境に適応できなければいけません。

柔軟性があり、臨機応変に動ける人は向いているでしょう。

一定の体力がある

施設警備の仕事には、一定の体力が必要です。

長時間の立ち仕事や巡回を伴う業務の場合、持久力や体力が欠かせません。

広い施設内を歩き回ることが多い場合、疲労が蓄積しやすく、体力がないと継続して勤務することが難しくなります。

しかし、体力に自信がある人であれば、無理なく業務を続けることができるでしょう。

他人との会話を苦にしない

人と接する機会は少ないものの、他人との会話をする機会はあります。

なぜなら、仕事中に他人から質問されるケースがあるからです。

たとえば、来客の案内や出入り口でのチェックなど、円滑な業務遂行のために他人と話す場面が少なくありません。

他人との会話を苦にしない人、またはコミュニケーション能力が高い人は、警備業務で成功する可能性が高いです。

施設警備はやめた方が良い人の特徴

施設警備の仕事が合わない男性

施設警備の仕事が向いている人とは逆に、やめた方が良い人がいるのも事実です。

以下のような特徴を持つ人は、施設警備の仕事に適していない場合があります。

それぞれの特徴を理解し、自分に合った職場選びをしましょう。

  • ルールを守るのが苦手
  • 夜遅く起きられない
  • 体力に自信がない
  • 単調な作業が嫌い
  • 集中力が続かない

ルールを守るのが苦手

施設警備の仕事では、厳格なルールや手順に従うことが求められます。

ルールを守るのが苦手だと、周りに迷惑をかけるからです。

たとえば、施設の出入口管理や巡回ルート、緊急時の対応手順など、さまざまな規則を守る必要があります。

ルールを守るのが苦手な人は、規定に従わないことで問題が発生する可能性が高く、トラブルの原因となるでしょう。

夜遅く起きられない

施設警備には夜勤が含まれることがあるため、夜遅くまで起きていられない人には向いていません。

24時間体制の警備では、夜間に勤務することが求められる場合が多いため、夜更かしが苦手な人には不向きです。

夜勤ができないとシフトの調整が難しくなり、他のスタッフへの負担が増えることもあります。

夜遅く起きられない人は、施設警備をやらない方が良いでしょう。

体力に自信がない

施設警備の仕事には、一定の体力が必要です。

巡回業務や長時間の立ち仕事が多いため、体力に自信がない人には厳しいです。

例として、広い施設内を定期的に巡回する際には、長時間歩き続ける必要があります。

体力がないと業務の途中で疲れてしまい、仕事の質が低下するでしょう。

単調な作業が嫌い

警備業務は同じような作業を繰り返すため、単調に感じやすいです。

定期的な巡回や監視カメラの確認など、日々の業務に大きな変化がないことが多くなります。

単調な仕事は注意力をなくし、すぐ飽きてしまうかもしれません

単調な作業が苦手な人はやる気をなくすため、向いてないと言えるでしょう。

集中力が続かない

施設警備の仕事には、長時間の監視や警備の中で集中力を維持する能力が求められます。

集中力が続かないと、細かな異変に気づくことはできなくなるからです。

たとえば、監視カメラに侵入者が映っているのに、ボーッと見ていると変化に気づくことはできません。

集中力が続かない人は、重要なサインを見逃したり、緊急時に適切な判断ができないため、警備の仕事には不向きです。

施設警備に関するよくある疑問

施設警備の仕事に疑問を感じる男性

ショッピングモールや商業施設に行くと、施設警備をしている人を見かけます。

彼らの働きぶりを見ることで、「実際はどうなんだろ?」と疑問に感じる人もいるでしょう。

そこで、施設警備に関するよくある疑問について解説します。

  • 施設警備は夜勤のみだと楽?
  • 商業施設の警備はきつい?
  • 待遇の良い警備会社はどこがいい?
  • 施設警備でハズレ現場はどんなところ?
  • 警備員が人生終了と言われるのはなぜ?

施設警備は夜勤のみだと楽?

施設警備の夜勤勤務は、一般的に「楽」と感じられることが多いです。

夜間は施設の利用者が少ないため、業務量が減るからです。

ただし、昼夜逆転の生活リズムに、体が慣れない人には大きな負担になります。

長期的な夜勤が体調に与える影響も考慮し、自分の体力や生活スタイルに合った働き方を選ぶようにしてください。

商業施設の警備はきつい?

商業施設の警備は、他の施設に比べて「きつい」と言われることがあります。

商業施設では訪れる人の数が多く、警備業務も多岐に渡るからです。

具体的には、入退店者の監視やトラブル対応、緊急時の避難誘導などが日常的に行われます。

特に週末やセール時には混雑が予想され、忙しさが倍増します。

人の流れが多く不規則な環境での業務が苦手な人には、商業施設の警備はきつく感じられるでしょう。

待遇の良い警備会社はどこがいい?

待遇の良い警備会社を選ぶ際は、給与、福利厚生、勤務環境、研修制度など、複数の要素を考慮してください。

大手の警備会社の場合、安定した給与や充実した福利厚生を提供していることが多いです。

また、定期的な研修を通じてスキルアップが図れる点も魅力です。

一方で、中小企業でも地域密着型で働きやすい職場環境を提供しているところもあります。

自分のニーズに合った会社を見つけるためには、複数の企業を比較検討し、条件を比べましょう。

施設警備でハズレ現場はどんなところ?

施設警備で「ハズレ現場」とされるのは、業務負担が過度に大きかったり、労働環境が劣悪だったりする場所です。

たとえば、24時間体制の大型施設や、人の出入りが激しい商業施設、常にトラブルが発生しやすい場所などは、業務量が多く、精神的・肉体的な負担が大きくなります。

また、警備員の数が少なく、一人当たりの負担が過度に大きい現場も、ハズレと感じられることがあります。

場所によって働きやすさは全く異なるため、自身で決められないのがネックです

警備員が人生終了と言われるのはなぜ?

「警備員が人生終了」と言われる背景には、社会的な偏見やイメージの問題が存在します。

警備員の仕事は低賃金や長時間労働、単調な業務といったネガティブな印象を持たれやすいからです。

また、キャリアアップの機会が少ないと感じられることもあります。

しかし、警備員の仕事には重要な役割があり、やりがいを見いだす人も多いです。

こうした偏見にとらわれず、自分の価値観に合った働き方を見つけるようにしてください。

施設警備の体験談を聞いた話

以前と施設

筆者は採用支援業に携わっているため、さまざまな職種の人とやりとりします。

その中で施設警備をしている人がおり、どんな仕事だったのか体験談を聞きました。

その方は20代男性で、イベント施設の警備をしており、上司から無線で指示を受けながら誘導や監視を行っていたとのこと。

部活の先輩から誘われたのがきっかけで、数人とアルバイトから始めたそうです。

他の仕事よりも休憩をしっかり取らせてくれたり、食事に加えて飲み物などの差し入れも充実していたとのこと。

すごく手当が充実していたので、しばらく仕事を続けていたと聞きました。

施設警備は「やめとけ」という声があるのも事実ですが、「楽だ」という体験談があることも見逃してはいけません。

結局のところ、人それぞれという結論になってしまうため、ネガティブな意見はあまり気にしないようにしてください。

まとめ

施設警備の仕事は、長時間労働や低賃金、単調な業務など、しばしば「やめとけ」と批判されることがあります。

また、商業施設の警備では忙しさやストレスが増すことがあり、夜勤が体に負担をかけることも少なくありません。

こうした理由から、施設警備の仕事に対してネガティブな印象を持つ人も多いでしょう。

しかし、施設警備には安定した仕事であることや、自由な時間が多く体力的な負担が少ないといった利点もあります。

特に、責任感や注意力がある人にとっては、やりがいを感じられる職場ですし、人付き合いが少ないことを好む人には適した環境でもあります。

「楽すぎ」と感じる人もいれば、厳しい現場で働くことに喜びを見出す人もいるように、施設警備の仕事はその人の性格や価値観によって感じ方が大きく異なります。

重要なのは、自分がどういった仕事にやりがいを感じ、どのような働き方を望むかです。

施設警備の仕事に対する批判は確かにありますが、すべての人に当てはまるわけではありません。

最も大切なのは、自分に合った職場環境や業務内容を選び、適切な働き方を見つけることです。

批判に左右されず、自分自身の価値観を大切にして、前向きなキャリアを築いていきましょう。

この記事を書いた人
佐々木陽

広島県福山市生まれ。東京、大阪、北海道など各地を転々としつつ、Webの仕事を経験。現在はIT企業でコンサルタントとして活動。人事経験は15年以上あり、顧客の採用支援や社員教育にも関わった経験あり。業務を進行する中で、雇用主・労働者双方にインタビューしつつ、キャリアや転職への知見を増やしている。

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